the goal2

移転しました。

the goalの続編ということで、この本も読んでみた。
※ちなみにthe goalの読書blogは書いてない

ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス
エリヤフ ゴールドラット
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 733
おすすめ度の平均: 4.0
3 読みにくい
4 TOCを思考プロセスに展開した良書
5 読後の爽快感
5 1から読むべきだが、2でも期待はまったく裏切られない。読後感も素晴らしい企業小説。
5 いやー、面白かったなあ。

概要

現状問題を抱えている人や企業の方がいれば真っ先に読みたい本の一つだ。
The Goal の主人公アレックスが奇跡的に赤字工場を立て直してから10年後のお話。
今度は、あらゆる問題に対する解決のための思考プロセスについて小説形式で教えてくれる

内容&感想について

  • 正直な所

息子や娘とのいざこざの問題だったり、企業の赤字経営問題ったりと問題の種類が幅広く取り扱われているが、いずれも本書で紹介されている方法によって解決できる事を、ストーリーで記載されているけど、実際そんなうまくいくのかねぇ?というのが正直な感想。

  • 突然図やツリーが出る

本書では突然、図やツリーがでてくるので正直ちょっと戸惑う事があった。
問題解決のための思考プロセスを序盤で紹介して、ストーリー展開させていくともったわかりやすかったのではと思う。

  • でも実際に使ってみたい

現状自分も仕事やプライベートで問題を抱えている。
このため、とりあえず実践してみようかと、この本に書かれている考え方を。
そのためには、もうちょっとプロセスについて熟読する必要がありそう。

問題解決の思考プロセスをまとめてみた

本書では以下のように順番でプロセスが書かれている事がなく、突然、図やツリーがでてくるので正直ちょっと戸惑う事があった。

P361あたりに説明が記載されている。
ちなみに、以下ツリーや図はそれぞれ個別で使ってもよいらしい。

以下はプロセスの順番。ただ、あってないかも。。。

1.好ましくない結果(UDE)を列挙する
2.UDEを基に現状問題構造ツリーを構築
 「何を変えれば最大の結果が得られるか」を明確にするための方法
 まず現状の問題点を列挙し、これらの因果関係を見つけることで、その中から"変えるべき"根本的な問題を見つけ出す。
3.2を基に雲(対立解消図)を作成
 問題の根本的な原因となっている矛盾や対立(コンフリクト)を解消するための手法
 5つの枠が矢印(因果関係)で結ばれた定型的なフォーマットを使用(P18)
 これらの矢印のうちいずれかの矢印を相性するような画期的なアイデアを注入することで矛盾や対立を解消する
4.未来問題構造ツリーを構築
 雲(対立解消図)を使って見つけた問題解決策を実行したらどうなるかを検証するための手法。
 根本的な問題が系決した状態で現状問題構造ツリーがどう変化するのかを示し、あらたま問題(ネガティブブランチ)が発生してないかどうかなどを検証する。
 4.1 ネガティブブランチを作成
  雲(対立解消図)をつかって見つけた対立解消アイデアを実行した場合に、新たに発生する問題。
  未来問題構造ツリーを構築して示され、「マイナスの枝」とも呼ばれる。
6.前提条件ツリー
 思考プロセスの「どのように変えればよいか」を考えるための手法で、目標を達成する家庭で発生する障害(前提条件)とそれを克服する中間目標を展開する。
 現状問題構造ツリーや未来問題構造ツリーとは異なり、因果関係だけでなくアイデア実行の時間的順序関係が重要。 
7.移行ツリー
 思考プロセス最後のステップで、実行計画に相当する。前提条件ツリーで展開したかく中間目標を達成するために何をしなければいけないのか、必要な行動を示す。
 前提条件ツリーと同様、時間的順序関係が重要。

ちょうど良い問題を仕事で抱えているので、今度実際に試してみる。
やっぱり方針は大切だ。

他の本の紹介

でもロジカルシンキングの本家はこっち。5年前くらいに読んだので、もう一度読み直そうかな。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
バーバラ ミント グロービスマネジメントインスティテュート
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 605
おすすめ度の平均: 4.5
4 ロジカルシンキング本の古典
5 文章作成の目標が書いてある
4 なかなかできないんですよねえ
5 書くというテーマを通じて、考えるという本質論に踏み込む名著
5 文章は、技能の結晶